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【自動車学校 指導員】過去のお仕事【3社目】【仕事内容】

資格・免許

過去のお仕事シリーズ(勝手にシリーズ化・・・笑)。

今回は「1社目」→「フリーター」→と来て、「3社目」になる

「自動車学校」で働いていた時の話を書いていきます。

もし「教習指導員になりたい!」という方がこれを見ているのであれば、参考になれば幸いです。

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教習指導員とは

「教習指導員」は自動車学校で【学科教習】や【技能教習】を行う人です。

正式名称は「指定自動車教習所指導員」という国家資格です。

教習指導員と似たもので「検定員」という資格もありますが、これは文字通り「検定」を行う人の資格です。

教習指導員をしていた人が検定員になることがほとんどなので、検定員をする人も教習をすることが大抵です。

昔は【学科指導員】と【技能指導員】は別々のものだったそうですが、

現在では【教習指導員】という1つの資格となっており、この資格でどちらの教習も行えます。

ちなみに【学科教習】を行う為には「普通二輪免許」が必要です。

【技能教習】に関しては、免許の種類はいろいろありますが、各免許ごとに資格が必要です。

私が働いていた自動車学校では「普通自動車」と「普通二輪」と「大型二輪」をやっていて、

在籍中には「普通自動車」と「普通二輪」を教えていました。

あと【学科教習】もしていました。

よく「教習指導員って公務員?」と思われがちですがこれは誤解で、普通の「サラリーマン」なんです。

ただ、「検定員」に関しては少し事情が異なります。

「検定員」は事実上公安委員会に代わって技能試験(公的な業務)を行っているわけで、

日本の運転免許制度を民間側から支える重要な役割を担っています。

そんな事情から「公務を行うが公務員ではない」ので「みなし公務員」と言われています。

ちなみに「みなし」ですが、刑法の適用については「公務員」としての扱いを受けます。

教習指導員って誰でもなれるの?

教習指導員の仕事をしたい!と思っている人は教習指導員になる為の条件を満たす必要があります。

それがこちら。

①満21歳以上の者。

②公安委員会の実施する審査に合格した者。

③次の内容に該当しない者。

・過去3年以内に卒業証明書や修了証明書の発行に際し不正な行為をした者

・罰金以上の刑を受け、その失効が終わってから3年経っていない者

・自動車や原付の運転で刑法により刑法により禁固以上の刑に処せられ、その失効が終わってから3年経っていない者

・教習指導員資格者証の返納を命じられ、返納した日から3年経っていない者

この4つの内「1つ目と4つ目」は一般の方にはあまり関係ないので2つ目と3つ目が大事ですね。

教習指導員の資格を取る際の条件が「21歳以上であること」なので、

結局はシンプルに「教習指導員として仕事をしたかったらまず資格を取ろうね」ってことですね。

「昔は教習指導員でした」って話をするとよく「へ~、じゃあ二種免許持ってるの?」って聞かれるんですが、

教習指導員になる条件に「二種免許の所持」は条件ではありません

教習指導員の資格の取り方

上で書いたように教習指導員として仕事をしたければ「教習指導員」という国家資格を取る必要があります。

この資格、取り方には大きく2つの方法があります。

それがこちら。

①個人で試験を受けて取得する方法

②自動車学校に就職し、働きながら試験を受けて取得する方法

この2つです。 ただ、個人で受験する人って基本いないと思います。聞いたことありません。

多分それは「試験を受ける為の条件」が個人で受ける人には既に難しいからだと思います。

この「条件」についてはこの後書きますが、「事前教養」が個人では難しいからなんです。

なので基本的には上の②のようにまずは自動車学校に就職して、働きながら試験合格を目指すのが

一般的だと思ってください。

教習指導員の資格試験概要

教習指導員の資格試験は年に1~2回行われます。

私の県では「年1回」のみです。

この試験を受けるためには「事前教養」と言われる課題があり、先輩指導員から指導を受けます。

その時間なんと「90時限」! 

内容としては実際に教習生に交じって学科教習を受けたり、技能教習に同行したり(後部座席にいます)。

さらにこれとは別に都道府県指定自動車教習所協会が行う「新任教習指導員養成講習」を「56時限」受けます。

合わせて「146時限」!  なかなか長いですね。

この講習、私の県の場合は1つの自動車学校にその年に試験を受ける予定の

「県内の指導員の卵」が全員集まって、数日間に渡って日替わりで各自動車学校の検定員から講習を受けました。

ちなみにこの後受ける教習指導員になる為の試験もこの時の全員が一緒に受けます。

ちなみにこの試験の数カ月前から自動車学校に就職しているわけですが、

常に教養を受けているわけではなく、先輩指導員が空いていない時は受付業務や送迎バス業務も

やります。このことを私は予め調べていたので20歳の時に「大型免許」を取得しておいたわけです。

無事に役に立ったので良かったですよ。目指している人は今でいう「中型免許」の取得をおすすめします。

さてではいよいよ「試験の概要」ですが、学科試験と技能試験と面接があります。

学科試験は3項目、技能試験も3項目です。 ではこの後各試験の解説です。

学科試験(教習に関する知識)

以下の3項目の試験があります。正誤式か論文など各県によって違います。

自動車教習所に関する法令についての知識(正誤式95点以上、論文85点以上)

これについては私が受けたときは論文でした。

あまり内容は覚えていませんが、教習に関することというよりは自動車学校で知っておかなければならない

ルールといった内容だったと思います。

教習指導員として必要な教育についての知識(論述式85点以上)

こちらもあまり覚えていませんね笑

論文のようなものだったと思いますが、頭で覚えるものは忘れてしまいますね。

教則の内容となっている事項、その他自動車の運転に関する知識(正誤式95点以上、論文85点以上)

これは覚えてますよ笑

皆さんが免許取得の際に免許センターで受ける学科試験と同じ試験でした。

免許取得は「90点以上」が合格点ですが、指導員になる試験では「95点以上」なんです。

そりゃあそうですよね笑 教える立場なら分かっとけよってことですよね。

では次は「技能試験」の内容です。

技能試験(教習に関する技能)

教習指導員として必要な自動車の運転技能(技能試験85点以上)

簡単に言うと「あなた、運転うまいですか?」の試験です。

皆さんが免許を取得する時に自動車学校で受ける技能試験は減点式で「70点以上で合格」です。

要するに100点の持ち点でスタートして、「〇〇したから〇点減点」で採点して、

終わった時に「70点以上」残っていれば合格です。

ちなみに「二種免許」と言われる免許はこの時の合格基準が「80点以上」です。

教習指導員資格の場合は「85点以上」です。

なので教習指導員は二種免許よりも厳しい合格基準というわけですね。

よく「指導員だったなら二種免許持ってるの?」と言われますが、

「二種免許は持ってないけど、二種免許より難しい試験は受かってるよ」って返してます。笑

技能教習に必要な教習方法(面接試験or実技試験85点以上)

これは隣に試験官を乗せて、実際に「模擬技能教習を」行う試験でした。

たしか私が担当したのは「坂道発進」だったと思います。

やり方に決まりはありませんが、私は隣に試験官を乗せて実際に坂道まで行き、

「なぜこの練習が必要なのか」の説明や、実際の手順(見本も交えて)を教習しているつもりで行いました。

学科教習に必要な教習方法(面接試験or実技試験85点以上)

これは実際に学科教習を行う設定の試験でした。

上で述べたようにこの試験、県内の「教習指導員の卵」が全員で受けています。

なのでこの試験は他の受験生を教習生に見立てて、実際の学科教習のように行いました。

みんな分かりやすいように実際の経験談なども盛り込んで話を進めるんですが、

私、経験談には注意が必要なのをこの時、身をもって知りました。

というのも「事故が起きた時の運転者の義務」について話していた一人が、実際に事故に居合わせた経験談を

交えて話していたのですが、その中で「警察がなかなか来なかったので私が交通整理を行いました」

ってニュアンスの話をしたわけですよ。

「ほう、居合わせただけなのに立派だな」と思いそうなところですよね?

でも待ってください。この試験、担当しているのは「公安員会=警察」なんですよね・・・。

極論、「身内批判」になっちゃってますよね。

この話をしたこの方、見事にこの項目で「不合格」になってました・・・チーン。

面接

これは最後に受けた試験でした。

試験官と面接して、「どのような指導員になりたいか」「安全運転者の育成には何が必要だと思うか」

など、教習指導員としての心構えを再認識したと思います。

教習指導員の一日

始業前

私が勤めていた教習所の就業時間は9時~20時まででした。(就業時間は9時~18時です。)

朝一番の教習は9時からなんですが、実際には8時過ぎには来て教習車の洗車や掃除があります。

掃除以外にも教習車の点検や給油も朝してました。

一番若い下っ端だったので担当が3台ぐらいあって、大変でしたよ・・・  冬は手がめっちゃ冷えるし!

午前の教習・昼休み・午後の教習

午前中に3回の教習をこなして、12時からの1時間はお昼休みです。

だがしかし!

校内で教習生のノルマにしていた模擬テストを昼休みに実施していたので実際には昼休みと言っても

ご飯食べたら交代で試験官をするのであんまり休めませんね。

その後13時からまた教習開始。  

17時まで「10分/1時間」のインターバルを挟みながら教習を4回こなします。

ここで束の間の「20分休憩」を挟んで、再び教習開始。

20時まで教習を3回こなして一日の教習は終わりです。

なので一人の指導員で最高「10回/日」の教習が可能なわけですね。

教習終了後

まだ帰れません。

ロビーに「その日行う学科教習の項目とその教室一覧」をボードに貼りだしているのですが、

これを翌日用に張り替えるのと、各教室の落とし物などの確認があります。

8時頃に来て、20時半頃帰る。  こんなもんですかね。

教習指導員の給料

もう辞めてることだし、あくまで「私の場合」の話なのでこの後正直にぶっちゃけます

給与明細が残っていたのでリアルな数字です。

当然自動車学校によって違いがありますし、どの仕事でもそうですが年齢によっても違いがあります。

今回は24歳いっぱいで辞めた私の24歳時(最後の1年)の給料を話します。

ちなみにこの業界は「繁忙期」があって、

高校生が来る12月~翌年3月までと、大学生が来る7月~9月が「繁忙期」にあたります。

ではまずは「閑散期」にあたる6月分の給料(7月支払い分)です。

総支給【220,031円】 差引支給額【167,778円】  

参考:普通残業時間【21時間】

こんな感じです。 

では次は「繁忙期」にあたる2月分の給料(3月支払い分)です。

総支給【331,802円】 差引支給額【277,102円】 

参考:普通残業時間【42時間】 休日出勤【6日=60時間】

そして賞与ですが、

夏が【356,964円】、冬が【122,352円】(冬は辞めるの伝えたら減らされました。笑)です。

ちなみにこの年の年収は【3,717,332円】でした。

こんな感じです。 

「繁忙期」、地方の24歳にしては多いかもしれませんが、休み1日も無くてこの金額です。 

これを高いと見るか安いと見るかはあなた次第です笑

教習指導員をしていて良かったところ

これはもう教育関係に共通するかもしれませんが、自分が担当した教え子が

「免許取れた~!」って報告に来てくれることは本当に嬉しかったです。

自分の「仕事の成果」を実感できるとやりがいにもなるってもんですよね。

それに私がいた自動車学校では卒業時にアンケートがあって、

技能教習で良かった指導員・学科教習で良かった指導員という項目があり、そこで評価があった時は

それも嬉しかったです。

ちなみに私、在籍中は技能・学科共に常にアンケート成績1位でした!☆

と、いうことでこの仕事の良かったところは私が教えることが好きなのもありますが、

「好きなことが仕事であったこと」「自分の頑張りの成果がちゃんと実感できること」ってところです。

「誰かの役に立てた」も実感できますね。

教習指導員をしていて良くなかったところ(辞めた理由も)

当然良かったところばかりではありません。

私としては上で書いたように「教習指導員」の仕事自体は本当に好きでした。

やりがいを感じて働けていましたし、今でもやりたいくらいです。

じゃあなぜ辞めたのか? 多分これは他の辞めた方もほぼ同じ理由になると思います。

それは「就労環境が悪い」からです。 今流行りの「ブラック企業」ですね。

上でもチラッと触れましたが、繁忙期になると文字通り「休みなし」でした。

1月の後半に休みが一日ありますが、次の休みは「3月1日」でした。毎年。

なぜ「3月1日」か、それは、「高校の卒業式」の日だからです。

待ちに待つわけですよ。その日を。

そしてこの日までは高校生は学校の規則として制服で通うわけですが、この日以降は私服になります。

2月28日の時点で「2日からは制服着てきたらコスプレやでな~」って毎年言ってるオッチャン指導員もいました。笑

しかも1月末に休んでから3月1日までの約30日間、毎日朝8時過ぎ~夜8時過ぎまで仕事ですからね。

さらに3月1日に休んで、次の休みは3月末までにあればラッキー、無ければまた4月までありませんでした。

約60日間で休み「1日」。  なかなかのブラックですよね。

当時から「結婚するなら絶対辞める」と決めてました。 そして実際結婚して辞めました。

ただもし「教習指導員になるのが夢」の方がこれを見ていたら一つ言わせてください。

今お話ししたのはあくまでも「私がいた自動車学校」の話です。

自動車学校は「公的な施設」ではなく、「株式会社」です。誰かが経営しているわけです。

まともな経営をされているところもたくさんありますので、どうか悲観されないようにしてください。

と、いうわけで「夢だった指導員になれたのになぜ辞めたのか」もお分かりいただけたでしょうか?

まとめ

ここまでだいぶ長くなってしまいました。

読んでいただいた方、ありがとうございます。

「教習指導員」は私の夢でありましたし、私の人生において初めて「夢を叶える」経験ができたものでもあります。

しかしやはり現実的に考えてあのまま「あの自動車学校」に居続ける選択肢は私にはありませんでした。

「もし違う自動車学校に就職していたら?」を考えると今とは違う未来、今でも指導員を続けていたかもしれません。

でも人生に「もし」はありませんし、現状幸せですから後悔もありません。

実は今の嫁さんも「元教習生」なんです。 大事な子供も3人います。

それを考えるとあの自動車学校にいたことは幸運だったんだと思います。

もし将来、私が独立してお金の心配がなくなった時には「気楽なパート」として、

労働環境に不満もなく、ただ純粋に「私が好きな教習指導員の仕事」ができたら幸せかもしれませんね。

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